IT転職の下調べ
当サイトは広告(アフィリエイトプログラム)を利用しています。

疑問 公開 2026.09.16

IT転職は何月に動くべきか。求人倍率の月別推移を2年分並べた

dodaのIT・通信の求人倍率は毎年12月に最も高く、4〜6月に最も低い。2025年は通年で前年割れ、2026年5月から前年超えに転じた。厚労省の職業別倍率と採用担当者調査も並べます。

当サイトは広告(アフィリエイトプログラム)を利用しています。

「転職は年明けか、秋か」という話は、体感で語られがちです。求人倍率は月ごとに公開されているので、2年分を並べれば季節の形が見えます。 転職サービス doda が毎月出している「転職求人倍率」の IT・通信の値と、厚生労働省の職業別の値、企業の採用担当者への調査を、2026年9月16日に確認して並べました。

IT・通信の求人倍率、月別の形

doda の転職求人倍率は「求人数 ÷ 転職希望者数」で、同社の登録者ベースの値です。日本全体の統計ではありませんが、毎月同じ定義で出るので季節の比較には使えます。

doda 業種別 求人倍率:IT・通信(倍)

2024年

10月 7.20
11月 7.46
12月 8.33

2025年

4月 6.63
5月 6.32
6月 6.30
7月 6.27
8月 6.40
9月 6.54
10月 6.70
11月 7.15
12月 7.74

2026年

1月 6.84
2月 6.55
3月 6.42
4月 6.39
5月 6.56
6月 6.83
7月 7.06

doda 転職求人倍率レポート(各月発行版)。2025年1〜3月は業種別の値が本文に記載されていないため省略。

形は2年ともほぼ同じです。

  • 12月が年間の最高(2024年 8.33倍、2025年 7.74倍)。11月から上がり、1月に落ちる
  • 4〜7月が最低(2025年 6.27〜6.63倍、2026年 6.39〜6.83倍)
  • 8月から秋にかけて再び上がる

「倍率が高い」は、転職希望者1人あたりの求人が多い、つまり競争相手が少ないことを指します。12月は求人が多く希望者が少ない月で、4〜6月は逆です。

出典: doda 転職求人倍率レポート 2024年10〜12月2025年4〜6月2025年7〜9月2025年10〜12月2026年1〜3月2026年4〜6月最新データ(2026-09-16 確認)

2025年は下がり、2026年5月から反転した

季節の形とは別に、水準そのものが動いています。前年同月との差を追うと、

  • 2025年は 4月から12月まで9か月連続で前年割れ(IT・通信で −0.30〜−1.09ポイント)
  • 2026年1〜4月も前年割れが続き、5月に +0.24、6月に +0.53 と前年超えに転じた
  • 2026年7月の全体の求人数は前年同月比 +17.2%、転職希望者数は +4.8%(doda 発表)

つまり2026年秋は、季節としても上り坂で、水準としても回復局面にあります。この2つが重なる月は、2年の中では初めてです。

出典: 上記 doda レポート各号の前年同月差/パーソルキャリア 2026年7月分プレスリリース(2026-08-20 発表)

ハローワークの統計ではどうか

厚生労働省の「一般職業紹介状況」は、ハローワークの求人と求職者から作る国の統計です。doda とは母集団が違うので、値を混ぜずに別に見ます。

2026年7月有効求人倍率新規求人倍率有効求人数有効求職者数
職業計1.052.042,038,0051,949,781
専門的・技術的職業1.693.19465,658274,949
情報処理・通信技術者1.342.9852,62339,193

情報処理・通信技術者の有効求人倍率は 1.34倍で、職業計の 1.05倍より高い。ただし前年同月より 0.13ポイント低く、有効求職者は +6.3% と求職者の増え方が求人を上回っています。 全体の季節調整値は2024年の 1.26倍から2026年7月の 1.18倍までゆるやかに下がっています。

doda の倍率が回復に転じた一方で、ハローワークの IT 職は前年割れが続いています。2つの統計は対象が違う(doda は転職サイト登録者、ハローワークは窓口利用者)ので、どちらか一方だけで「良くなった」「悪くなった」とは言えません。

出典: 厚生労働省 一般職業紹介状況(令和8年7月分)参考統計表 PDF 表7-1・7-2(2026-09-16 確認)

企業側は何月に採っているか

doda が採用担当者1,000人に「中途採用が活発な月」を聞いた調査では、「1年で中途採用が最も活発なのは、3月と9月」で、理由は「多くの企業が上期・下期の期初を迎える4月、10月の中途社員の入社を見込んだ採用をしている」と説明されています。 別のページでは、2025年の doda 掲載求人数は「9月から増えていき、11月にピークを迎えている」と書かれています。

倍率の12月ピークと、求人数の11月ピーク、採用活動の9月ピークは、4月・10月入社に向けた動きとして一つにつながります。

出典: doda 採用担当者1,000人調査(調査時期の記載なし)/求人数の月別傾向(2026-09-16 確認)

転職する人の数は月で変わるか

総務省の労働力調査では、転職者数は四半期ごとに公表されます。2024年から2026年の各四半期は 305〜347万人の範囲で、大きな季節差はありません。 ただしこの「転職者」は「過去1年間に離職を経験した就業者」という定義で、その月に転職した人数ではありません。月別の転職者数を示す公的統計は見つかりませんでした。

出典: 総務省 労働力調査(詳細集計)2026年4〜6月期(2026-09-16 確認)

ここまでで言えること

  1. IT・通信の求人倍率は 12月が最高、4〜7月が最低。2年とも同じ形
  2. 水準は 2025年に下がり、2026年5月から前年超え。2026年秋は季節と水準の両方が上向き
  3. 企業の採用活動は 3月と9月がピーク。4月・10月入社に向けて求人が積み上がる
  4. ハローワークの IT 職は倍率 1.34倍で職業計より高いが、求職者の伸びが求人を上回る

未経験で動くなら、求人が積み上がる9〜12月に相談を始め、4月か10月の入社を目標にするのが、公開データから言える順番です。逆に4〜6月は倍率が低く、同じ求人に希望者が多い時期です。 相談先は相談先診断で、年齢と地域の条件から絞れます。

この記事の数字はすべて出典元の公開値です。doda の倍率は同社登録者の統計、厚労省の値はハローワークの統計で、母集団が異なります。

この記事について

各社の公式情報と公開データにもとづき、IT転職の下調べの下調べデスクが構成しています。条件や求人は変わるため、申し込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。編集部は個別の転職相談には応じていません。